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Jiao, L.; Liu, W.; 永武 拓; 高瀬 和之; 吉田 啓之; 永瀬 文久
Proceedings of 15th International Heat Transfer Conference (IHTC 2014) (USB Flash Drive), 11 Pages, 2014/08
原子力機構では、福島第一原子力発電所事故における海水の注入が炉心冷却などに与える影響評価を目的とした熱流動実験を実施している。本報では、損傷前の炉心を簡略模擬した二重管試験体を用い、大気圧下で塩分濃度等をパラメータとした実験を行い、熱伝達及び圧力損失に関する実験結果について報告する。熱伝達に関して、海水及び塩化ナトリウム水溶液は、同じ実験条件下で同様の伝熱能力を有することを確認した。これにより、海水による熱伝達の主な支配因子は海水中の塩化ナトリウムであると考えられる。単相流条件では塩分濃度の増加とともにヒーター表面温度と流体温度の差が大きくなり、二相流条件においてはその傾向が変化する。また圧力損失に関して、塩化ナトリウム水溶液の濃度が増加するに伴い圧力損失も増加することを確認した。
小泉 安郎; 高橋 和希*
Proceedings of 15th International Heat Transfer Conference (IHTC 2014) (USB Flash Drive), 13 Pages, 2014/08
核沸騰熱伝達素過程解明を目的として圧力0.101MPaの下、水を用いてプール核沸騰熱伝達実験を行った。伝熱面には銅のプリント基板を使用した。直流電流を直接通電することにより伝熱面加熱を行った。プリント基板伝熱面中心部分の銅薄膜背面のベークライト板部分を剥ぎ取り、銅薄膜背面を剥き出し状にした。その背面の瞬時温度分布を赤外線放射温度計で測定した。また、気泡挙動を高速度カメラで撮影した。孤立気泡領域では、休止期間時伝熱面温度はほぼ一様であった。沸騰気泡生成が始まると気泡直下に伝熱面温度の大きな低下が発生した。伝熱面からの気泡離脱後、伝熱面温度は気泡発生前の一様な分布に回復した。気泡中心から1.8mmを越えると伝熱面温度は気泡生成の影響を受けない。中熱流束、高熱流束域では、熱流束が大きくなっているにも拘わらず気泡生成による温度変動域は大きくなっていない。この傾向は温度変動変動幅は孤立気泡域のそれに近い。